こんな方におすすめ
- ヌマチチブの生態が知りたい
- ヌマチチブ釣り方が知りたい
- ヌマチチブの飼育方法が知りたい
- ヌマチチブの食べ方が知りたい
本記事を書いている「ひで」 釣り歴20年のビギナー。物心ついたときには釣り竿が友達。 大学4年生の時に釣りが好きすぎて、車で四国へ。車中泊をしながら四国1周の釣り旅に行く。 現在は都内中心で釣りをしています。
では、早速ですが内容に入っていきます!
目次の好きなところからお読みください!
ヌマチチとは?生態を紹介
正式名称はヌマチチブになります。ハゼ科ハゼ亜科チチブ属にあたります。
地域によって呼び方が異なり、ダボ・ダボハゼ(関東:混称)、ゴリ(和歌山・高知:混称)、ドンコ・カジカ(愛媛:混称)、チチブ(高知:混称)などたくさんの名前があります。
名前を覚える際は「ヌマチチブ」でOKです。
体調は成魚でも15cm前後の小魚です。
生息場所
ヌマチチブは北海道~九州の広範囲でその姿が確認されています。
国外では中国、朝鮮半島に分布しています。
川の汽水域~中流域、汽水湖、ため池や沼など広い場所で見ることができます。
産卵・繁殖時期・寿命は?
ヌマチチブの産卵・繁殖時期は4月下旬~9月上旬で、流れが緩やかな浅瀬で砂礫で産卵します。
卵から孵化までは2~4日かかり、孵化後は5mm程ととても小さいです。
成魚になるまでは2~3年ほどかかります。1年目は6~10cm、2~3年目で10~13cmといったような具合です。
寿命は3~5年ですので、成魚になった後は1~2年で力尽きます。
成魚になっても外敵は多く、ウナギ、ナマズ、ハス、水鳥の捕食されしまうことことがあります。
釣れる時期
ヌマチチブは年間を通して釣ることができますが、釣りやすい時期は5~9月頃です。
ヌマチチブの仕掛け
ヌマチチブはエサを使った小物釣りの仕掛けで釣ることができます。
では、早速仕掛けについて紹介していきます。
ヌマチチブの仕掛け
ヌマチチブを専門に狙うのであれば針は0.8~2号くらいの大きさが良いです。
5月~9月に川で狙って釣れるヌマチチブは5~8cm程と比較的大きいのでハリが小さすぎると飲み込まれてしまいます。
竿:1.5m~3.6m 針:0.8~2号の大きさの針(ハリス0.3~0.4号) 道糸:0.4~0.6号 ウキ:玉ウキ3~5号(もしくは目印) エサ:サシ・ミミズ・アカムシ
針はタナゴ針0.8~2号がオススメ。
針、道糸、ウキセットで買うならここらへん。(針が少し小さいかも)
ヌマチチブの釣り竿
釣り竿の長さは場所にもよりますが、川幅が5m以上あり、大人の方が使うのであれば2.7~3.6m位が良いかと思います。
川幅が5m未満であればそれ以下のサイズでも問題ないです。
また、小学生以下の子供が使う場合は1.5m~2.4mの竿にするとコントロールしやすいかと思います。
長すぎると重くて疲れるので、子供には短めのを買ってあげましょう。
ただ、ヌマチチブに関しては手前での釣りになるので、そこまで長い竿は必要ありません。
値段は1,000円~1,500円位あればそこそこまともなのが買えます。
こんな感じので良いかと思います。
上記の竿なら2.1~3mの間で長さを選んで注文することもできますよ!
ヌマチチブのエサ
エサは何でも食べますが、ミミズ、アカムシ、サシあたりが良いです。
ミミズやサシの方が飲み込まれにくいので手返しの良さという点でオススメです。
ヌマチチブの釣り方・コツ
ヌマチチブの仕掛けが分かったところで釣り方のコツについて解説していきます。
タナは川底にべったり
ヌマチチブは川底に生息しているのでハリはそこにべったりつくようにしましょう。
他の雑魚よりは表層にいるので、ハリの近くにガン玉(重り)を打って他の魚に邪魔されないようにすると釣りやすくなります。
水中を見ながら釣れる場所の場合、ウキを無しにして脈釣りのような形にしたほうが釣りやすくなります。
釣れる場所は汽水域から中流
ヌマチチブは両型回遊魚と呼ばれ、アユや鮭のように幼魚期は汽水域や海まで下り、成長すると川に上ってきます。(河口の汽水域に生息する魚体も多い)
そのため、上流にはほとんど生息していません。
東京の多摩川だと、宿河原堰と呼ばれる水をためている堰がありますが、ヌマチチブは宿河原堰以上は登れないので釣れる場所は堰より河口となります。
また、水中の中では石の下や障害物の下を住処としているので、釣りをする際は障害物周りを狙うと良いです。
1匹いるところには複数のヌマチチブが住んでいることが多いので、一度釣れた場所は集中して狙ってみましょう。
下記の釣行記で多摩川でヌマチチブが釣れる場所を紹介しているので、良かったら参考にしてみてください!
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釣れたヌマチチブを飼育するには?稚魚の育て方
ヌマチチブを飼育する場合に必要な物をまとめました。
買った方が良いものがイメージできるようにリンクも貼ってあるので、参考にしてみてください。
※4,5は無くてもOK。
ヌマチチブを飼育する水槽
ヌマチチブを飼う量にもよりますが、30cm規格の水槽でヌマチチブ4~5匹。
60cm規格の水槽で8~10匹を目安とすると良いかと思います。
これ以上の飼育も可能ですが、魚が多いと硝酸塩(魚に有毒性のある汚れ)が蓄積されやすいのでオススメしません。(水槽内で喧嘩したりもします。)
どうしても一度に多くの魚を飼いたい場合は、「水槽を広くする」「水をこまめに変える」「水草を植える」といった対策が必要です。
一応参考までに水槽のリンクも貼っておきます。下記の水槽で5匹くらいです。
ヌマチチブとメダカや小さい熱帯魚の共存は難しい
ヌマチチブは気性が荒く口に入るものは魚やエビなども捕食する為、メダカやグッピー、小エビと一緒に飼育するのは控えましょう。
朝起きたら小魚が消えてヌマチチブのお腹が膨れているという残念な結果になってしまいます。
また、ブラックバスやザリガニ、ナマズ、ウナギなどの肉食の魚を一緒に飼育する場合、今度はヌマチチブが食べられてしまうので同じ水槽での飼育は難しいです。
喧嘩しないように障害物を多く置く
ヌマチチブは縄張り意識が高く、自分の住処に他の魚が来るのを拒みます。
そのため、飼育する場合は障害物(石やトンネルのような巣)をたくさん置いてあげるとヌマチチブ同士で喧嘩せずに済みます。
ヌマチチブのエサ(家で飼育の場合)
家で飼育する場合はアカムシやイトミミズを好んで食べますが、固形のエサも食べます。
ただし、金魚のエサのように浮いてしまうものはヌマチチブにとって食べにくいので、沈下性のエサを選びましょう。
また、食べ残ったエサは水質汚染にも繋がるので最初は少量のエサを少しづつ与えると良いです。
野生の魚は慣れるまで食事をしない場合がありますので、最初は少量と守りましょう。
ヌマチチブを料理するなら天ぷらが一番!
ヌマチチブはハゼの仲間なので、天ぷらにするととても美味しく食べることができます。
料理方法はヌマチチブの鱗を取り、背開きにして内臓を取って衣付けるだけ。(皮とあばら骨は付いててもOK)
ちょっと試してみたいという方は是非数匹持って帰って食べてみてください!
まとめ:ヌマチチブは釣っても飼育して食べて楽しい!
ヌマチチブは初心者に釣りやすい魚ですが、釣った後は食べても飼育しても楽しい魚です。
近くの川でヌマチチブが釣れるのなら是非、ヌマチチブ狙いで釣りを楽しんでみてくださいね!
ヌマチチブの仕掛け
竿:1.5m~3.6m 針:0.8~2号の大きさの針(ハリス0.3~0.4号) 道糸:0.4~0.6号 ウキ:玉ウキ3~5号(もしくは目印) エサ:サシ・ミミズ・アカムシ
ヌマチチブ釣りにオススメの釣り具
針はタナゴ針0.8~2号がオススメ。
針、道糸、ウキセットで買うならここらへん。
竿はこんな感じ。